大会長挨拶

一般社団法人日本透析医学会 関連地方学術集会
第69回 長野県透析研究会学術集会

大会長牧野 靖

JA長野厚生連南長野医療センター篠ノ井総合病院 腎臓内科部長

第69回 長野県透析研究会学術集会開催にあたり

2020年初頭から全世界に蔓延したCOVID-19感染症に伴い、当院が担当する予定であった2020年の学術集会は延期させていただいておりました。
現在、感染収束とは言い難い状態ではありますが、対策をとりつつ第69回 長野県透析研究会学術集会を開催させていただくことといたしました。感染予防の観点から、今回は現地会場での講演・発表と WEB配信の併用を予定しております。初の試みでもあり、いろいろな問題はでてくるかもしれませんが、ご容赦いただければと存じます。
令和に入ってからの2年、長野県は災害に見舞われ続けています。2019年の台風・大雨による大水害に加え、2020年のCOVID-19感染症の世界的な流行は長野のみならず全世界のあり方を変えかねない状態です。これまで普段通りの診療活動を地道に行っていた我々医療者からすれば、非日常が続いているこの2年間は、いままでの日常診療のやり方を再構築しなければならない、厳しい日々であったと思われます。現在、またこれから起こりうる非常時を乗り切るには何が必要か、改めて当会でも考えていきたいという思いから、第69回 長野県透析研究会学術集会のテーマは「災害下の長野県の透析医療」とさせていただきました。
実際にこれらの災害に対処せざるを得なかった体験・苦労を、長野県の透析関係者の皆様で共有することで、長野県の透析医療を「強靱化」することができるのではないかと考えています。
皆様で長野県の「災害の経験」を共有し、議論し、これからの長野県の透析医療を「強靱化」するためにも、皆様の当学術集会への参加をお願いいたします。

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